洗濯物を取り込んで、きれいに畳んで、やっと終わったー。
と思ったら、カーテンのところにカメムシがいる。
え、いつ入った? まさか、さっきの洗濯物についてた?
見つけた瞬間のあの緊張感、なんなんでしょうね。相手はじっとしているだけなのに、こっちは「刺激するな、絶対に刺激するな……」と急に慎重になる。
秋になると、カメムシが洗濯物についたり、家の中で見つかったりすることがあります。どうしてこの時期なのか、どうすれば家に入れずに済むのか。自治体の情報をもとに調べてみました。
秋にカメムシが家へ来るのは、冬を越す場所を探しているから
まず「なんでうちに来るの?」という話。
札幌市は、家屋に入り込むカメムシについて、秋に越冬する場所を探して屋内へ侵入すると説明しています。名古屋市も、秋に移動するカメムシが家や洗濯物につくことを紹介しています。
つまり、家の中の食べ物を狙って来ているとは限らないんですね。カメムシからすると、冬を過ごせそうな隙間を探している。
いや、事情はわかった。でも、うちを選ばなくていいんだよ。
洗濯物につくのは、どうして?
外に干した洗濯物は、カメムシが一時的にとまれる場所になります。熊本市は、洗濯物に付着したカメムシが、そのまま屋内に入ることがあると案内しています。
服の表面に堂々とついていれば見つけられるけど、困るのは見えにくいところ。袖の内側や、重なった布の間にいたら、取り込むときには気づきにくいですよね。
しかも、家に入ってから飛び回り始めると、さっきまで静かだったのが嘘みたいに存在感を出してくる。
なので、秋の洗濯物は家に入れる前に一枚ずつ軽く確認するのがいちばん手軽な対策です。
取り込む前、どこを見ればいい?
全部の洗濯物をじっくり虫眼鏡で調べる必要はありません。でも、次のあたりはさっと見ておきたいところ。
- 袖やズボンの裾など、布が折り返されたところ
- タオルやシーツの重なった部分
- 洗濯ばさみの近く
- 物干しざおに接していた部分
見つけたら、屋外でそっと離してから取り込む。熊本市も、洗濯物はそっとはたいてから取り込むよう案内しています。
ここで勢いよくバンバン叩きたくなるけど、あのにおいのことを考えると慎重にいきたい。カメムシ相手に力勝負を仕掛けるのは、たぶん損です。
もう家の中に入っていたら?
まず落ち着こう。……と言われても、飛び始めたら落ち着けないんですけどね。
大事なのは、素手でつぶさないこと。カメムシは刺激を受けると独特のにおいを出します。札幌市は、そのにおいが手につくと取れにくく、洗濯物を汚すこともあると説明しています。
まだ壁や窓にじっとしているなら、容器などをそっとかぶせ、紙を差し込んで屋外へ出す方法があります。無理に追い回すと、かえって見失ったり、家具の隙間に入ったりして大変。
「今そこにいる」とわかっているうちに、静かに対応したいところです。
窓を閉めているのに入ることもある?
あります。札幌市によると、家に入り込むカメムシは体が平たく、窓枠や換気口などの狭いところからも侵入します。
「洗濯物を外に干してないのにいた!」という場合は、窓まわりなどの隙間が入り口かもしれません。
毎年同じ窓の近くで見かけるなら、サッシや網戸に破れがないか、窓がきちんと閉まっているかを確認してみてください。家の外から、入りそうな大きな隙間をふさぐのも対策になります。
ただし、換気が必要な場所をむやみにふさがないように。換気口は、その機能を保ったまま使える防虫網などを検討しましょう。
カメムシが多い日は、外干しをやめるべき?
毎日室内干しにするのは大変ですよね。まずは、取り込む前の確認を習慣にするところからでいいと思います。
ただ、外壁や物干しの周りに何匹もいる日は話が別。その日だけ室内干しにしたり、乾燥機を使ったりするのも手です。熊本市も、カメムシが気になる時期の室内干しを対策の一つとして挙げています。
「今日、外にやたらいるな」と思ったら、洗濯物を干す前に物干し周辺を見てみよう。干してから大量に気づくより、判断しやすいです。
結局、いちばん簡単な対策は?
まずは「洗濯物を家に入れる前に、さっと見る」。これです。
特別な道具はいらないし、家に入ってから「あれ、どこ行った!?」と探し回る時間も減らせます。
それでも毎年たくさん入ってくるなら、窓や網戸、外壁の隙間も確認。家に入るルートを少しずつ減らしていきましょう。
秋は外干しが気持ちいい季節。洗濯物を取り込む最後の数秒だけ、カメムシチェックを忘れずに。あの緊張感は、できれば外で終わらせたいですからね。

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